ABCDBLOG・ヒマナトキヨウノヨミモノ

小説家ABCDが注目するあれこれについて短くコラムやエッセイを書いています。面白い、楽しいものばっかり・・・のはずです。

日本の鉄道に注目!(4) 【駅名について・その2】

目黒って、品川って、新函館北斗って?

前回からの続きです。前回、駅名は駅のある場所を示すものであるべき、と書きました。当たり前のことのはずですが、大半の駅があてはまるでしょうが、駅のある場所を示すものではない駅名も存在しています。それも有名な、重要な駅に多いみたいです。

たとえば、新駅と同じ山手線では恵比寿駅と五反田駅の間の目黒駅がそうです。「目黒」と聞けば目黒駅の周辺を思い浮かべる人は多いでしょう。しかし目黒駅のある場所は、品川区上大崎です。

目黒駅って品川区にあるんですよ。目黒区じゃないんです。

じゃあ同じ山手線でもう1つ、品川駅は? 広い品川駅は港区高輪から港区港南にかけての場所にあります。品川区内ではないんです。

都内だけじゃありません。北海道新幹線の新函館北斗駅ってどこにあるかご存知ですか。北斗市です。北斗市と函館市の境界線上にあるみたいな駅名ですが、完全に北斗市です。新幹線をおりて函館本線にのりかえ、となりの七飯町を通り抜けてそれで初めて函館市に入ります。

小説家は、駅のある場所を示さない駅名に困る

こういうことって小説を書くときに問題になります。たとえば「銀座で昔の恋人に会った」と書いたとします。「目の前の建物のドアが開いて通りに出てきたその懐かしい顔に、10年ぶりだったが一瞬で気づいた」と。

銀座で、目の前の建物から、ということなら和光とか鳩居堂とかの前の中央通り、あるいは晴海通り、並木通りか電通通りかどこかそのへんの路上でしょう。きらびやかなブランドショップやカフェ、レストランなどの建物から出てきた昔の恋人もアナタも、たぶんおしゃれな人ですよね。そういう光景を思い浮かべてもらうために、銀座で、と書くのです。

じゃあ「品川で昔の恋人に会った」と書いたとします。後半は同じです。

品川で、会ったんですよ。読者の頭にまずぱっとどんな場所が思い浮かぶでしょうか?

品川区民または品川区に何か例えば学校や会社、友人宅などがある人は品川区のどこかが、それ以外の人はだいたい品川駅の周辺が、思い浮かぶのではないでしょうか。

品川区には工場や住宅が多く、商業施設や会社のビルもありますが小規模で低層なものが大半を占めています。私の品川区のイメージは、両側に低層の建物がならぶ大きな国道をトラックなどがびゅんびゅん走っているところ、です。一方、品川駅の周辺はいわゆる都心のオフィス街で、大企業の超高層ビルがたくさん建っています。

そこで昔の恋人にあったらその人はどんな服装ですか? 品川区なら普段着か作業着など気取ってない感じで、品川駅の周辺ならスーツでしょ。 

こういうことまで注意して書かなければならなくなるということです。だから「品川で」会ったことを書く場合は品川駅周辺で会ったのか、品川区内のどこかで会ったのか、区別して書くことになります。

知っているときはいいですが知らないときがありますからね、だから困るのです。書き手のイメージを読者に正しく伝えることができません。駅名は全て駅のある場所を示すもの、という法則が確立してほしいと願うのです。

駅のある場所を示さない駅名で困るケースは他にもありますので次回も続けます。あそこのことだな、と思った人もいるかもしれませんがたぶん違います。

 

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