ABCDBLOG・ヒマナトキヨウノヨミモノ

小説家ABCDが注目するあれこれについて短くコラムやエッセイを書いています。面白い、楽しいものばっかり・・・のはずです。

日本の鉄道に注目!(6) 【駅名について・その4】 

初代横浜駅は現在の桜木町駅

前回の続きです。横浜駅は昔から横浜市内にあるので今も昔も駅名が駅のある場所を示すものになってはいます。しかし実は横浜ってどこのこと? となりがちです。

昔は、今の横浜駅がある場所(横浜市西区高島)に横浜駅はなく、現在の桜木町駅のある場所(横浜市中区桜木町)に横浜駅がありました。それが今の場所に移転してもなお横浜駅と名乗りつづけているのです。

桜木町駅の場所にある駅が昔なぜ横浜駅と名乗っていたか、それはそこが横浜市の中心だからです。現在も桜木町駅からとなりの関内駅までの区間の周辺(桜木町関内エリア)に市役所や県庁、歴史ある大企業の横浜支店横浜支社がたくさんあります。横浜港も近くにあります。

なので旧横浜駅が横浜を名乗っていたのは正しく、逆に移転当初現在の横浜駅の周辺は東口が海、西口は砂利置き場だったそうで横浜市の中心のような駅名を名乗るには違和感のある場所でした。現在のように栄えた場所になったのは駅の移転後、時間とともに徐々に駅周辺に商業施設などが増えていったのでした。

横浜と聞いて思い浮かべる場所

横浜駅の周辺が現在のような横浜市内最大の商業エリアになったのは、戦後の高度経済成長期をへてのことです。そのため50代ぐらいを境に横浜と聞いて思い浮かべる場所が違っています。

40代以下であれば横浜と聞いてまず浮かぶのは横浜駅のあたりです。世界最大級と言われていたこともあるそごう百貨店や、新宿高島屋の2倍以上の売上げを誇る横浜高島屋などあって人もたくさん歩いています。昔は海や砂利置場でしたが、40代以下の人が物心をついたときにはすでに横浜市内最大の商業エリアになっていました。

しかし50代以上の人であれば横浜と言えば桜木町関内エリア、つまり桜木町駅から関内駅まで(あるいはその次の石川町駅まで)の区間の周辺でしょう。横浜市役所と神奈川県庁を中心にして野毛とか伊勢佐木町、馬車道あるいは山下公園のある山下町あたりまでのエリアをイメージするのではないでしょうか。横浜スタジアムも横浜文体も日銀もNHKも中央図書館もこのエリアにあります。よこはまたそがれも伊勢佐木町ブルースも、このあたりのことを唄った歌です。

このような世代間のイメージギャップは、街はずれの西区高島にできた駅に市の中心を示すような名前をつけたことが原因です。おかげで「どこ?」と聞いたときに「横浜」という答えが返ってきてそれが横浜駅の周辺のことなのか、横浜市の中心たる桜木町関内エリアのことなのかを聞きなおさなければならず「横浜ってどこのこと?」となるのです。かつて横浜駅が移転したときに駅名は移転させないで新駅ってことにして「高島駅」と名付けておけばこんなことにはならずにすんだのです。この「横浜ってどこのこと?」問題、次回もう少し続けます。

 

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