ABCDBLOG・ヒマナトキヨウノヨミモノ

小説家ABCDが注目するあれこれについて短くコラムやエッセイを書いています。面白い、楽しいものばっかり・・・のはずです。

進学、資格、受験勉強に注目!(4) 【夢の資格、簿記1級について・その2】

「日商の」以外の簿記1級

前回の続きです。簿記1級に合格したと私が言ったら、日商のですか? とある大学生から聞き返されました。その大学生は将来公認会計士になることを目指していてそのための勉強をがんばっている人でした。公認会計士以外もいろいろ検討したことがあったそうで、資格試験について詳しくなっていたのです。

説明します。この日商という言葉は日本商工会議所を略したものです。日本商工会議所というのは簿記検定試験の主催者で、日商のですか? と聞き返されたということは、そうです「日商の」以外の簿記1級があるということです。

受験者数が少ないのであまり有名ではありませんが、全国経理教育協会というところが主催している簿記能力検定試験というものもあるのです。1級の試験に合格すれば簿記1級です。

これらを区別するため日本商工会議所が主催している簿記検定試験は日商簿記、全国経理教育協会が主催している簿記能力検定試験は全経簿記と呼ばれることもあります。日商簿記も全経簿記も要は簿記の試験で、合格するために必要になる学問の内容も基本的に同じです。一般の書店で申込めて誰でも受験できます。ただし、全経簿記は書店で申込む人が少ないらしく、申込めるはずの書店のカウンターで申込みたいと客が言ってもアルバイト店員だとわからないようなこともあって、ベテラン店員が奥からほこりをかぶった申込用紙の束を持ってきてくれる、なんてこともあります。

どう違うの?

日商簿記と全経簿記があるので簿記1級には日商の1級と全経の1級がある、ということになりますが、断りなく簿記1級と言えば一般的には日商の1級を指します。しかし全経の1級の合格者が簿記1級を名乗ったとしても別にウソをついたことにはなりません。簿記の勉強をして受験して1級の試験に合格したのですから。

日商の1級は資格のガイドブックにも夢の資格と書いてあるくらい、非常に難しくて合格する人はわずかです。一方、全経の1級は日商の1級よりもずっと難易度が低くて合格率も高めです。なので同じ簿記1級の人であっても日商の1級と全経の1級とではその学力はかなり違います。

どうしてこんなことになっているのか、それは日商簿記における最上位が「1級」であるのに対して全経簿記においては「上級」であるからです。全経の上級と日商の1級の難易度はほぼ同じ、全経の1級は上級の次の2番め、つまり全経の1級はそもそも日商の2級と同じくらいのレベルという位置づけなのです。

言葉のマジック、みたいなことでしょうか。なぜこのようになっているのか理由は知りません。悪用、は言いすぎとしても実力以上に簿記ができそうに見せることはできそうですよね。

しかし、全経の1級のことを日商の1級の偽物とかバッタもんみたいにとらえて受験を検討中の人が受験先の候補から除外するべきではありません。これはこれで受験して合格することに価値があります。そこについて詳しく次回書きます。


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